認知症の種類。もの忘れ外来で治す認知症とはもの忘れや判断力低下で日常生活に支障が起こる状態です。多くの場合ゆっくりと物忘れがひどくなるのが特徴です。 金沢大学大学院教授 山田正仁 神経内科 診断してもらうには、脳神経外科や神経内科ではなく、もの忘れ外来がいいでしょう。 忙しい病院は冷たくあしらわれることもあるので注意ですね。 ●認知症の種類 ・アルツハイマー病 ・レビー小体型認知症 ・血管性認知症 上記が8割。 ほかにも、特発性正常圧水頭症、硬膜下血腫など様々な病気がある ●アルツハイマー病 3年前から複雑な仕事の段取りができない 家でも車の鍵を何処に置いたかわからない 2年後部下に同じことを何度も言う 日付や出来事を忘れ 日常生活が送れなくなった 一番数の多い病気で 特徴はゆっくりと物忘れがゆっくりと進行する 脳の神経細胞がゆっくりと減少する 海馬 記憶の中枢 アルツハイマー病では特に萎縮 まわりも萎縮していく。 人の名前がでないのはただの度忘れ 症状を見ると、進行が進むというのが問題です。 アルツハイマーでは、正常だった認知がだんだん時間を追うごとに 日常生活が出来なくなっていきます。 ●レビー小体型認知症 レビー小体とは、アルファシヌクレイン たんぱく質が変化したもの 大脳に溜まった状態 認知機能障害(記憶、けんとうしき。判断の障害) 認知機能が変動する いい日もあれば悪い日もある。 幻視 部屋の角に子どもが座っている、虫、小動物など幻視が見える。 パーキンソン症状など 動作がゆっくりつまづき易くなる声が小さくなる。 物忘れから始まらない。うつなどの精神症状、睡眠症状、悪夢などから始まる場合もある。 認知障害、パーキンソンなどを改善させる薬などを使う治療になる。 ●血管性認知症 MRIでわかる 脳卒中脳梗塞が認知機能と関係する場所で起こると起こる。 症状は認知機能障害、無気力無頓着、麻痺、言語障害など。 血管性認知症は、脳梗塞などが再発すると進行が進むので、 その再発を抑えれば 再発予防の薬、生活習慣病を改善するなど コントロールすれば悪化することをとめることが出来る ●認知症の診断 もの忘れ外来などの医療機関を勧めます。 ・問診 どのように進行してきたか ・全身の診察 内科・脳神経系 ・検査 認知機能 画像 血液 ・普段の生活を知る 家族の付き添いが必要 病院はインターネットなどで自分で探しましょう。 病院で、専門の診療科を掲げると言うことは、じっくり診療してくれると言うことです。 たいてい家の近くの総合病院には無いと思います。 脳神経外科や神経内科は、認知症以外の患者が大多数を占めます。 ですから、これからはじまると言う認知症の治療には積極的ではない場合が多いです。 特に総合病院は重症な患者や薬の多い患者に時間を取られがちです。 ですから、専門病院を自分で探して、もの忘れ外来で認知症を治す、改善、悪化を止めることが、 もし患者の家族で、どうしてもちゃんと見てあげてほしいと思うならば努力する道筋ですね。 |